本記事では、デオライトの種類や成分、使い方を紹介します。

デオライトには多くの種類があり、トラブルの症状や汚れの状態によって使い分けなければなりません。しかし、どの汚れに何を使えば良いのか分からず、悩む方も多くいます。

そこで今回は、デオライトを種類別に紹介するとともに、洋式・和式・男子トイレでの使い方を詳しくまとめました。トイレつまり、尿石汚れに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

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【種類別】デオライトの成分と効果

デオライトには、主に以下4つの種類があります。

それぞれの成分や効果、違いなどを見ていきましょう。

デオライト

デオライトは、「医薬用外劇物」に指定されている薬剤で、酸性の性質を持っています。

トイレに付着した尿石を取るのに効果的で、粘着性があることで縦型の男子用の小便器でも使用可能です。こびりついた尿石にも効果があるため、悪臭や汚れの目立つトイレへの使用にも向いています。

主な成分は塩酸と硫酸で、使用した際に泡立つことで汚れを覆ってしっかりと落としてくれるのが特徴です。

デオライトL

デオライトLは、液体タイプの業務用酸性洗剤です。

有効成分は塩酸のみとなっており、デオライトと比較すると効果はやや弱いものの、トイレの黄ばみや尿石に効果があります。流れが悪かったり、臭いが気になったりするときには特におすすめの薬剤です。

医薬用外劇物に指定されていないので環境に配慮しながら使うことができ、他のデオライトシリーズよりも手軽に使用できます。

放置時間も30分ほどと短めなので、すぐにトイレをキレイにしたい方にもおすすめです。

デオライトSP

デオライトSPは塩酸を主成分とした液体の薬剤で、「医薬用外劇物」に指定されています。

粘性のあるデオライトよりもサラッとしており、トイレの内部にまで素早く浸透し、短時間で尿石や汚れを落としてくれるのが特徴です。

重度の尿石でも除去しやすく、デオライトで落ち切らなかった尿石にも効果が期待できます。やや刺激臭がある薬剤なので、ツンとした臭いが苦手な方はしっかり換気をしてから使用しましょう。

デオライトSS

デオライトSSは刺激臭の少ない薬剤で、主成分は塩酸と硫酸です。トイレにこびりついた重度の尿石除去だけでなく、排水管の奥に溜まった尿石除去にも向いています。

デオライトSPと同じくサラッとした液体状の薬剤なので、排水管の奥にまでしっかりと流れ、放置時間20分ほどとも短いので手軽に使用可能です。

また、デオライトSSは小便器・洋式・和式と幅広いトイレに使用できます。

【洋式トイレ】デオライトの使い方

次に、洋式トイレにデオライトを使う際の手順を紹介します。

必要なものを用意する

まずは、デオライトでトイレを掃除する際に必要な以下のような道具を揃えます。

• デオライト
• 保護メガネ
• マスク
• ゴム手袋
• バケツ

デオライトは汚れの種類にあわせ、適切なものを選んでください。初めて利用する方は医薬用外劇物に指定されておらず、臭いも少なくて扱いやすいデオライトLがおすすめです。

その他、ゴム手袋やマスクなど安全に使用するための道具を揃えてください。

デオライトを便器に流して放置する

次に、デオライトを適量、便器に流し入れて放置します。

粘性のあるデオライトは効果が出るまでに時間が長く、1時間ほど放置する必要がありますが、デオライトLやデオライトSSなどは20～30分ほどの放置でOKです。

それぞれ、商品ごとに適量も異なるので、必ずパッケージを確認してください。また、注ぎ入れる際は周りに飛び散らないようにし、直接触れないように注意しましょう。

酷い汚れはブラシでこする

放置した後、汚れの落ち具合を確認します。明らかに汚れが酷く、放置だけで落ち切っていない箇所については、トイレブラシなどを使ってこすり落としましょう。

デオライトによって汚れが分解され、軽くこするだけで落とせるはずです。

トイレブラシを使う際も念のため、手袋やマスクを着用して肌に触れないようにしてください。

水を流す

トイレ全体の汚れが落とせたら、最後にレバーを引いて水を流します。便器内に広がったデオライトを水で流し、溶け残りのないようにしてください。

水が流れないような場所に薬剤が飛び散っているときは、トイレットペーパーなどを使って拭き取りましょう。残したままにすると、固まって取れにくくなってしまいます。

中和をする

浄化槽を使用している家庭では、最後に中和します。

デオライトは強い酸性の性質を持つ薬剤なので、浄化槽を使用している場合はピーピースカットなどのアルカリ性の薬剤を同量入れてください。

ピーピースカットがないときは、重曹を適量入れるだけでもOKです。汚れが落ち切らないときは、ここまでの手順をもう一度繰り返し、しつこい尿石を落としましょう。

デオライトについては、以下の記事でも詳しく紹介しているので、より詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

【和式・男子トイレ】デオライトの使い方

デオライトは洋式トイレだけでなく、和式・男子トイレにも使用できます。和式トイレで使用する際は、洋式トイレとほとんど同じ手順で使用するだけでも問題ありません。

男子トイレでは、以下の手順で掃除を行います。

1. 小便器の目皿をデオライトに浸す
2. 便器内にデオライトを撒く
3. 15分～30分ほどを目安に放置する
4. 目皿と便器をブラシでこする
5. 水を流す

男子トイレの小便器には目皿があるので、取り外してバケツなどの中でデオライトに浸してください。便器には、粘度のあるデオライトが特におすすめです。

しばらく放置したら水を流し、必要に応じて中和処理をすれば掃除は完了となります。

デオライトを使用する際に気を付けるべき注意点

デオライトを使用する際には、いくつかの点に注意しなければなりません。安全に使用するためにも、以下で紹介するポイントは押さえておいてください。

他の薬剤と一緒に使わない

デオライトはアルカリ性の尿石を落とすために、強い酸性の性質を持っています。

そのため、他の薬剤と安易に混ぜると有毒なガスが発生してしまい、場合によっては体調不良など重大なトラブルを起こすので注意が必要です。

中和する目的以外では、他の薬剤と一緒に使わないようにしましょう。

コーティング剤を確認する

デオライトは基本的にトイレを掃除するために作られており、便器本体に影響を及ぼすことはほとんどありません。

ただし、便器にコーティング剤を施しているときは、影響を及ぼす可能性があります。

防汚コーティングなど、何かしらのコーティング剤を使用しているトイレの場合は、少なからず影響が出ることを踏まえて使用してください。心配なときは、目立たないところから試してみるのがおすすめです。

マスク・手袋を着用して安全対策を行う

デオライトは直接、手で触れると手荒れなどのトラブルを引き起こすリスクがあります。マスク・手袋を着用すれば、顔や手に触れる危険を最小限に抑えられるので、必ず着用しましょう。

また、飛び散ったデオライトはすぐに拭き取り、残らないようにしてください。

デオライトが購入できる場所

デオライトが購入できる場所は、主に以下のようなホームセンターです。

• コメリ
• カインズ
• ビバホーム
• ジョイフル本田
• ナフコ

各ホームセンターでは、デオライトLを主に取り扱っています。

デオライトSSやデオライトSPは扱っていない店舗で、購入の際には「劇物譲受書用紙」などの書類が必要です。購入できる場所は限られてくるので、必ず事前に取り扱いの有無を確認しましょう。

デオライト以外のおすすめ薬剤

ここでは、デオライト以外のおすすめ薬剤を3つ紹介します。

ピカスティック

ピカスティックは棒状のアイテムで、尿石をこすり落とすためのものです。尿石や汚れ、黄ばみに直接使うことができるので、しつこい汚れでも効率よく落とせます。

薬品を使わず、安全に尿石を除去したい方には特におすすめです。臭いがない無臭タイプなので、酸性洗剤特有のツンとした臭いが苦手な方でも手軽に使用できます。

サンポール

サンポールは、ドラッグストアなどでも売られている酸性洗剤で、デオライトと同じく尿石を落とすのに使用できます。

緑色のボトルが目印で、トイレに撒いて放置するだけで尿石を落とせるのが魅力です。それほど強力な薬剤ではないため、デオライトを使うのに不安がある方でも使えます。

値段も200～300円ほどと安価なので、試しに尿石を落とせる薬剤を使ってみたいと考えている方にもおすすめです。

業務用スカッと尿石取りジェル

業務用スカッと尿石取りジェルは、ジェルタイプで細かな場所にも塗りやすい薬剤です。尿石が気になる場所に塗って放置し、水で流すだけで簡単に使えます。

ピンポイントで塗れるノズルが付いており、しつこい尿石や黄ばみも効率よく落とせるのが特徴です。ただし、水が溜まっている場所に流し入れることはできないので、排水管の尿石落としには向きません。

デオライトで解決できないなら「トイレつまり解消隊」へ

今回は、尿石や黄ばみ落としに便利なデオライトについて紹介しました。デオライトには複数の種類があり、トイレの種類や黄ばみの度合いなどによって使い分ける必要があります。

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