本記事では、業務用の尿石除去剤として知られるデオライトSSについて紹介します。

デオライトSSは尿石によるトイレつまりや悪臭、黄ばみの除去に効果的な薬剤ですが、使用の際には注意が必要な部分もあります。

使用上の注意やデオライトSSの販売店、購入する際の定価なども解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

デオライトSSは業務用の尿石除去剤

デオライトSSは、業務用の尿石除去剤として販売されているアイテムです。ここでは、詳しい成分や得られる効果について詳しく解説します。

成分をチェック

デオライトSSの成分は、以下の通りです。

• 塩酸：7％
• 硫酸：20％
• シュウ酸
• 酸性キレート剤

有効成分としては塩酸（塩化水素）と硫酸が含まれており、強い酸性の性質を持ち合わせることで、尿石や黄ばみを溶かしてくれます。

尿石には酸性の洗剤が有効ですが、デオライトSSは強酸性なので、やや酷い尿石汚れにも効果的です。

サラッとした液性なので排水管の奥にまで流れやすく、目に見えない場所の尿石や黄ばみもしっかりと落としてくれます。

得られる効果

デオライトSSは、以下のような症状には特に効果的です。

• 尿石によるトイレつまり
• 尿石汚れ・黄ばみ
• 排水管にこびりついた尿石汚れ
• 排水パイプの悪臭除去・除菌

強酸性を持つデオライトSSは尿石汚れを中心に、黄ばみや悪臭の除去への効果に期待できます。

液体タイプなので排水管の奥にも流れ、手の届かないところにある汚れ、しつこい臭いにも効果を発揮してくれるのが特徴です。

また、排水パイプの除菌効果もあり、常にトイレを清潔な状態に保つことができます。

デオライトSSはどんな便器に使える？

デオライトSSは一般家庭で多く用いられる洋式便器をはじめ、男性用の小便器や和式トイレへの使用も可能です。

洋式トイレと和式トイレでは、いずれも同じような使い方をすることができ、汚れている箇所を中心に便器内へ流して使用します。

流したデオライトSSが便器の奥へと流れるにつれて、こびりついた尿石を剥がして落としてくれるのが特徴です。

ただし、男性用の小便器には粘度のあるデオライトの方が効果が高い可能性があります。

デオライトについては以下の記事で詳しく解説しているので、男性用小便器を掃除したい場合は、ぜひ参考にしてみてください。

デオライトSSの使い方

次に、デオライトSSの使い方を紹介します。正しい使い方を知り、さらに効果的にトイレの尿石を落としましょう。

必要なものを用意する

まずは、以下のような掃除に必要なものを用意します。

• デオライトSS
• トイレブラシ
• 雑巾
• ゴム手袋・マスク
• 中和用の薬剤

デオライトSSのほか、しつこい汚れを落とすためのトイレブラシ、マスクやゴム手袋などがあると安心です。

また、周囲に薬剤が飛び散ったときのための雑巾、中和用の薬剤も必要に応じて用意してください。

デオライトSSを適量流し入れる

最初に、デオライトSSを便器の中に適量流し入れてください。

1回の使用量は、一般的なトイレで約250～500mlとなり、1Lの容器ではラベル記載の目盛りを参考に使用します。たくさん入れれば良いわけではないので、適量を必ず守りましょう。

また、デオライトSSは高い位置から入れると周囲に飛び散ってしまうので、便器に容器を近づけた状態で入れるのがおすすめです。

飛び散った場合は、すぐに雑巾で拭き取りましょう。

30分ほど放置する

デオライトSSを流し入れた後は、約30分ほど放置します。強酸性のデオライトSSはツンとした臭いがするので、放置している間は窓やドアを開けて換気しておきましょう。

換気をせずに行うと、気分が悪くなる可能性があります。トイレの中は密室になりやすいので、必ず換気扇を回すか窓を開けて臭いがこもらないようにしてください。

汚れが酷いときは、放置後にトイレブラシでこするのがおすすめです。

ピーピースルーを流して中和する

次に、ピーピースルーなどを流して中和します。デオライトSSは強酸性の薬剤なので、そのまま流すと浄化槽へ悪影響を及ぼす可能性があり、危険です。

浄化槽が設置されている家庭では、必ずピーピースルーや重曹などを用いて中和し、影響が出ないようにしてください。

ピーピースルーの場合は、水に溶かした状態でデオライトSSと同量程度を目安に流し入れましょう。浄化槽のない家庭であっても、環境に配慮して使用したいのであれば中和をしてから流すのがおすすめです。

5分ほど放置して水を流す

中和のための薬剤を流し入れた後、5分ほど放置したらレバーを引いて水を流してください。デオライトSSは強力な薬剤ですが、しつこい尿石は一度で落としきれないこともあります。

流れが悪いままだったり、落としきれない汚れがあったりするときは、ここまでの手順をもう一度繰り返して行ってみてください。

また、汚れの蓄積が気になる方は、定期的にデオライトSSを流し入れて予防しましょう。

デオライトSSとSPの違い

デオライトのシリーズには、今回紹介しているデオライトSS以外にもデオライトSSやデオライトLなどの種類があります。

デオライトSPとデオライトSSは名前が似ていますが、実は成分や効果に違いがあるので、使用の際はトイレの状態によって使い分けが必要です。

例えば、デオライトSSは塩酸と硫酸が主成分ですが、デオライトSPは有効成分が塩酸のみとなります。デオライトSSと比較すると、刺激臭や発煙性がやや多いのも特徴なので、扱いには注意しなければなりません。

いずれも尿石や悪臭などに効果を発揮する薬剤なので、上手く使い分けましょう。

デオライトSSの販売店

次に、デオライトSSを購入できる場所や定価について紹介します。

購入できる場所

デオライトSSを購入できる場所としては、以下のようなものが挙げられます。

• ホームセンター
• ネットショップ

主に、ホームセンターやネットショップなどで購入可能です。

ただし、現在はAmazonでの取り扱いはないため、すべてのホームセンターやネットショップで販売されているわけではありません。

また、デオライトSSは「医薬用外劇物」に指定されており、購入には書類の提出が必須です。

ネットショップで購入する場合は、あらかじめ書類を郵送しなければならず、すぐには手に入らない点に注意しましょう。

デオライトSSの定価

デオライトSSの定価は、税込2,420円です。

多くの店舗では1,500円～2,000円程度の価格で販売されており、容量は1本1Lです。セットで購入するとお得になる店舗も多いので、使用量や頻度を加味しながら購入を検討しましょう。

オンラインで購入する場合は書類のやり取りも含め、届くまでに時間がかかることを踏まえて購入を検討してください。

今すぐに解決したいときは、水道修理業者への相談もおすすめです。

デオライトSSを使用する際の注意点

デオライトSSを使用する際の注意点には、以下のようなものがあります。

• マスクや手袋を必ず着用する
• 器物や塗装面に触れないようにする
• 他の薬剤とは混ぜない

安全に使用するためにも、ぜひ使い方とあわせてチェックしてください。

マスクや手袋を必ず着用する

デオライトSSは強い酸性の薬剤なので、直接手で触れると手荒れなどのトラブルを引き起こす可能性があります。

安心して使用するためには、マスクや手袋を必ず着用しましょう。注ぎ入れる際に飛び跳ねると顔に跳ねることもあるので、注意しながら使うのがおすすめです。

マスクや手袋は洗えるものでも構いませんが、より安全かつ安心して使用するためには、使い捨てのタイプを使用してください。

万が一、マスクや手袋にデオライトSSが付着してしまっても、使い捨てであればすぐに処分できます。

器物や塗装面に触れないようにする

デオライトSSはトイレ用に作られた薬剤なので、陶器製の便器に何か影響を及ぼすことはほとんどありません。

しかし、コーティング剤や塗装には影響が出る可能性もあるので、トイレに防汚コーティングなどを施している場合は注意が必要です。

また、トイレの周辺にある器物や塗装面に触れると、変色や劣化につながることもあるので気を付けてください。

周囲に飛び散らないようにするのはもちろん、もし他のところに付着してしまった場合は、できるだけ早く拭き取りましょう。

他の薬剤とは混ぜない

デオライトSSは強酸性の薬剤なので、他の薬剤と混ぜるとガスが発生するなどのリスクが高まります。中和をする目的以外では、他の薬剤とは混ぜずに単体で使用してください。

トイレつまりや汚れが解消されず、他の薬剤も試してみたいときには、便器内にデオライトSSが残っていないか確認してから使用しましょう。

また、臭いやガス発生の対策として使用の際は窓を開けて換気をしておくと安心です。

デオライトSSで解決できないトイレつまりは「トイレつまり解消隊」へ

今回は、デオライトSSの成分や効果、使い方などを詳しく解説しました。

デオライトSSを使っても解消しないトイレつまり、尿石によるトラブルは「トイレつまり解消隊」へご相談ください。

尿石によるトイレつまりや悪臭の解決を得意としているだけでなく、手の届かない排水管の奥に溜まった汚れもしっかり落としてくれます。

また、十分な対応実績があるので初めての方でも安心して依頼でき、見積もりや相談は完全無料です。

実際に現地で調査を行い、見積もりを出して貰った上で依頼を検討できるため、費用面で不安がある方でも気軽に相談することができます。

ぜひ、気軽にお問い合わせください。

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