本記事では、トイレつまりに液体洗剤が効くのかどうかと共に、実際の使い方や注意点を解説します。

トイレつまりが発生した際、どうしたら良いのか分からずに悩む方も多いはずです。

つまりを解消する方法にはさまざまなものがありますが、中でも手軽に試せるのが液体洗剤を使用した解消法でしょう。

今回は、トイレつまりに有効とされる液体洗剤の種類や解消できないときの対処法などもまとめました。ぜひ、参考にしてみてください。

トイレつまりに液体洗剤は効く？

まずは、トイレつまりに液体洗剤は効くのかどうかを解説します。

軽度なつまりには効果を発揮する

トイレつまりに液体洗剤は、状況によって効果が期待できる場合があります。しかし、決して万能なものではありません。

例えば、トイレットペーパーや便が原因の軽度なつまりには中性洗剤が有効です。ただし、完全につまって流れなかったり、逆流したりしている場合は液体洗剤では対応できないケースもあるでしょう。

無理に液体洗剤でトイレつまりを解消しようとすると、悪化させることもあるので注意が必要です。

効果が得られないケースもある

根が詰まっていたり、異物が詰まっているなど重度のつまりが発生しているときは、液体洗剤だけでは大きな効果は期待できません。

特に、家庭用の液体洗剤は固形物を溶かすことはできないため、おもちゃや検尿カップなどを落とした場合は、液体洗剤を使っても意味がないでしょう。

また、排水管が破損してトイレつまりを起こしている場合も、液体洗剤は使わないでください。

排水管や破損していたり、自分では対処できないほど重大なつまりを引き起こしたりしているときは、専門業者に相談するのがおすすめです。

トイレつまりにおすすめの液体洗剤

トイレつまりにおすすめの液体洗剤は、以下の3種類です。

• 中性洗剤
• 酸性洗剤
• アルカリ性洗剤

それぞれ効果が得られるトイレつまりの種類が異なるため、原因を把握した上で使用しましょう。

中性洗剤

トイレつまりに使用できる中性洗剤の一例は、以下の通りです。

• キュキュット
• チャーミーVクイック
• ジョイ
• フレッシュ
• ウタマロキッチン

中性洗剤の代表は、キッチンで使用している食器用洗剤です。

軽いつまりや日常的なトイレ掃除に使用できますが、重度なつまりへの効果は期待できません。

また、中性洗剤は肌への影響が少なく、使いやすいのが特徴です。ただし、洗浄力が強いものではないため、あくまでも軽度なトイレつまりの解消に使いましょう。

洗濯洗剤も中性のものがありますが、アルカリ性の洗剤も多いので、使用前に表記を確認するのがおすすめです。

酸性洗剤

トイレつまりに使える酸性洗剤の一例は、以下の通りです。

• サンポール
• デオライト-L
• クエン酸

サンポールやデオライト-Lは、トイレ用の酸性洗剤として知られています。トイレつまりだけでなく、定期的な掃除やニオイの対策にも使用可能です。

酸性洗剤は尿石を溶かす効果が高く、尿石による便器のつまりや悪臭に効果的ですが、基本的に金属パイプには使用できません。

金属パイプに使用すると酸化が進み、サビや劣化の原因になるので注意しましょう。

アルカリ性洗剤

トイレつまりに使えるアルカリ性洗剤の一例は、以下の通りです。

• パイプユニッシュ
• トイレハイター
• アルカリ電解水
• セスキ炭酸ソーダ
• 重曹

パイプユニッシュやトイレハイターなどのアルカリ性洗剤は、髪の毛や便といったタンパク質汚れに効果を発揮します。

トイレつまりの場合は、主に便が原因のときに有効です。ただし、ゴム製品や塗装面を傷める可能性があり、トイレつまりを悪化させることも考えられます。

特に、強アルカリ性の洗剤は効果が高い一方、使い方を間違えたときのリスクも大きいので注意が必要です。

液体洗剤を使ったトイレつまり解消法

次に、液体洗剤を使ったトイレつまり解消法を紹介します。

中性洗剤の場合

中性洗剤を使ったトイレつまり解消の手順は、以下の通りです。

1. 便器内の水を半分ほどに減らす
2. 便器に中性洗剤を100ml程度入れる
3. 50℃～60℃のお湯をゆっくり注ぐ
4. 30分ほど放置する
5. レバーを引いて水を流す

便器に適量の中性洗剤と適量のお湯を注いだ後、30～1時間ほど放置してからレバーを引いて水を流しましょう。

中性洗剤は洗浄効果が比較的弱いため、便器内の水が多いままで洗剤を注ぐと効果が弱まってしまいます。そのため、給油ポンプなどを使って半分ほどに減らしてから、テク量の洗剤を注いでください。

また、お湯は必ず50℃～60℃のものを使用します。熱湯だと便器や配管を傷める可能性があり、つまりを悪化させてしまうので注意が必要です。

酸性洗剤の場合

酸性洗剤を使ったトイレつまり解消の手順は、以下の通りです。

1. 便器内の水を減らす
2. 酸性洗剤を50ml程度入れる
3. 15分～20分程度放置する
4. バケツで水を注ぐ
5. つまりの解消を確認したらレバーを引いて水を流す

酸性洗剤も中性洗剤と同様、便器内の水を減らしてから流し入れてください。

放置時間や入れる量については、パッケージの内容を確認しましょう。酸性洗剤を使用する際は肌に触れたり、目に入ったりしないようにしてゴム手袋とゴーグルを装着するのがおすすめです。

放置後はバケツで水を注ぎ、流れるかどうか確認します。

トイレつまりが解消していると考えられるときは、レバーを引いて一度水を流してみましょう。

アルカリ性洗剤の場合

アルカリ性洗剤を使ったトイレつまり解消の手順は、以下の通りです。

1. 便器内の水を減らす
2. パッケージに記載の使用量を確認する
3. 適量を洗剤を便器に注ぐ
4. 20分～30分放置する
5. レバーを引いて水を流す

アルカリ性洗剤の使用方法は、酸性洗剤とほとんど同じです。

酸性洗剤と同様、アルカリ性洗剤は粘度や強さによって注ぎ入れる量や放置時間に大きな違いがあるケースもあるので、事前にパッケージを確認しましょう。

放置後はレバーを引いて水を流し、トイレつまりが解消しているかどうか確認します。

いずれの液体洗剤も解消できるのは軽度なつまりのみで、重度のつまりにはほとんど効果を発揮しません。

液体洗剤でトイレつまりを解消する際の注意点

液体洗剤でトイレつまりを解消する際の注意点は、以下の3つです。

• 液体洗剤は単体で使う
• 十分に換気をする
• 素手で触らないようにする

それぞれの内容を詳しく解説します。

液体洗剤は単体で使う

異なる種類の洗剤を混ぜると化学反応が起こり、有毒なガスが発生する可能性があります。

特に、塩素系漂白剤と酸性洗剤を混ぜると非常に危険な塩素ガスが発生する恐れがあり、非常に危険です。

また、複数の洗剤を混ぜることで、それぞれの洗剤の本来の効果が薄れてしまうケースもあります。そのため、基本的に液体洗剤は単体で使用し、混ぜないようにしてください。

万が一、異なる種類の洗剤を混ぜてしまった場合は直ちに換気をし、少しでも体調不良を感じたら専門機関を受診しましょう。

十分に換気をする

液体洗剤、特に酸性やアルカリ性の洗剤は刺激臭が強く、長時間吸い込むと健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

トイレは狭い空間なので、換気をせずに液体洗剤を使用すると気分が悪くなることもあるでしょう。

トイレの窓を開けて新鮮な空気を入れ替えながら作業を行い、気分が悪くなったときは一度トイレから出るのがおすすめです。

素手で触らないようにする

液体洗剤は皮膚に直接触れると赤みや炎症、かゆみなどを引き起こす可能性があります。

特に、肌が弱い方は少し液体洗剤が付着しただけでも肌荒れをしてしまう場合があるので、ゴム手袋の着用がおすすめです。

液体洗剤が皮膚や目に入ってしまった場合は、すぐに流水で洗い流してください。

液体洗剤でトイレつまりを解消できないときの対処法

次に、液体洗剤でトイレつまりを解消できないときの対処法を紹介します。

酷いトイレつまりに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

トイレつまり解消アイテムを使う

液体洗剤を使ってもトイレつまりが解消できないときは、市販のトイレつまり解消アイテムを使うのがおすすめです。

例えば、以下のようなものが挙げられます。

• ラバーカップ（スッポン）
• ワイヤーブラシ
• 針金ハンガー
• 真空式パイプクリーナー
• 高圧洗浄機

ラバーカップは、トイレつまり解消アイテムの代表例です。上に引き上げる勢いを使い、便器内につまった異物を取り出せます。

ワイヤーブラシは先端に金属のワイヤーが付いたアイテムで、便器内に差し込んでゆっくり動かすことでつまりの原因を除去することが可能です。

針金ハンガーはフック上に折り曲げ、ワイヤーブラシのようにして使用します。

真空式パイプクリーナーや高圧洗浄機は扱いが難しく、下手をするとトイレつまりを悪化させる可能性があるため、利用の際は慎重に行いましょう。

水道修理業者に依頼する

どうしてもトイレつまりが解消しなかったり、悪化したりするときは水道修理業者への依頼がおすすめです。

プロの修理業者であれば、高圧洗浄機やローポンプといった専用器具を使用し、重度なつまりにも柔軟に対応できます。

また、原因調査も行ってくれるので、適切な対応をしてもらえるのが大きなメリットです。

最短即日で駆けつけてくれる業者もおり、今すぐにトイレつまりを解消して欲しい場合でも気軽に相談できます。

液体洗剤で解決できないトイレつまりは「トイレのつまり解消隊」へ

今回は、液体洗剤でトイレつまりを解消する方法を紹介しました。

液体洗剤で解消できるのは、あくまでも軽度なトイレつまりのみで、重度なつまりにはほとんど効果を発揮しません。

自分で対処できない場合は、迷わず水道修理業者へ相談しましょう。

相談先に迷った際は、ぜひ十分な対応実績を持つトイレつまり解消隊にお任せください。

トイレつまり解消隊は最短即日、問い合わせから20分で駆けつけることができ、すぐにトイレつまりを修理できます。

また、出張見積もりを無料で行っているため、費用面に不安がある方でも安心です。

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