トイレつまりは、ある日突然起こります。トイレがつまった緊急時、何も道具がない時、手を突っ込んで治すことができます。

「トイレに手を突っ込むの？」「無理！」と思われた方もおられるかもしれませんが、ゴム手袋などきちんと準備をすれば、大丈夫です！

緊急時にトイレに手を突っ込んで、トイレつまりを治す方法をご紹介します。緊急時にはきっと役に立つはずです！

手を突っ込んで治せるトイレつまりと治せないトイレつまり

緊急避難的に、トイレつまりを手を突っ込んで治す方法ですが、手を突っ込んで治せるトイレつまりと、手を突っ込んでも治せないトイレつまりがあります。

トイレつまりの原因によって違ってきます。

手を突っ込んで治せるトイレつまりの原因

トイレつまりの原因のうち、トイレにスマホやメガネ、子どものおもちゃなどを落として、引っ掛かり、つまってしまうことがあります。これらのつまりは、手を突っ込んで治せます。

へんに道具で、それらのものを押し込んでしまうより、手を突っ込んで取り出した方が確実です。

さらに、トイレットペーパーなど、水に溶けるものがつまっている場合も、手を突っ込むことによって解消させることが可能です。

手を突っ込んで治せないトイレつまりの原因

前項で説明したものをトイレに落とした場合でも、手が届かない奥まで入り込んでしまった場合は、手を突っ込んでも治せません。落したら、その時に拾うことが大切です。

子どもが落したおもちゃに気づかず、しばらくトイレを使っていたら、奥まで入り込んでしまうことがあるので、異変を感じたら、即対応しましょう。

さらに、手が大きすぎる人も要注意です。排水口に手を突っ込んだ後、手が抜けなくなる恐れがあります。

手を突っ込んでトイレつまりを治す方法

トイレつまりという緊急事態に対処するためとはいえ、トイレに手を突っ込むというのは、決して衛生的とは言えません。ですから、きちんと準備を整えてから行いましょう。

準備

手を突っ込む作業をするための準備を、順を追ってご説明します。

1.　トイレの水がはねた時のために、トイレ回りの床や壁に新聞紙を敷くなどの養生を行いましょう。

2.　ゴム手袋をはめ、マスクをつけましょう。

3.　汚れてもいい服装に着替えましょう。

さぁ、これで準備ができました。さっそく、はじめましょう！

手を突っ込んでトイレつまりを治す方法

トイレットペーパーなどの水に溶けるものがつまっている場合、ラバーカップ（＝スッポン）を使うように、手を動かします。

まず、トイレに手を突っ込むときは、グーの形です。グーにしたこぶしを、トイレの中で前後に動かします。

動かしている途中で、ゴボゴボと音がし始めたら、つまりが解消できています。洗浄ハンドルを回して水を流してみて、正常に流れればOKです。

一度にできなくても、何度か試してみましょう。

もし、複数回やっても解消しない場合は、専門の修理業者に依頼しましょう。

「手を突っ込む」以外、専用道具なしでトイレつまりを治す方法

トイレつまりは、突然起こります。専用の道具を持ち合わせていない場合でも、トイレつまりは待っていてくれません。ご家庭に普通にあるものを使って、トイレつまりを解消させる方法があります。

試してみる価値はあります。

ぬるま湯を流す

この方法で必要なものは、ぬるま湯とバケツ（バケツがなければお鍋でも可）だけです。ぬるま湯を便器に注ぐことによって、つまりをゆるめて、つまりを解消します。

【手順】

1.　ぬるま湯を用意する。決して熱湯は使わないでください。便器は陶器製のため、熱湯を注ぐとひび割れる恐れがあります。

2.　便器から水をくみ出す。給油ポンプや切ったペットボトルなどを使うといいでしょう。

3.　ぬるま湯を、少し高い場所から、細い滝のように便器に注ぎます。決して、勢いよくザーッと流さないでください。水流でつまりを取るわけではありません。あくまでつまりを緩めるというイメージです。

4.　②～③のステップを2～3回繰り返した後、1時間程度放置。その後、洗浄ハンドルを回して、流れれば、解消したことになります。解消しない場合は、修理業者に依頼しましょう。

重曹とお酢

重曹とお酢は、キッチンに常備されている方が多いです。最近では、重曹はナチュラル掃除の必須アイテムとして人気ですが、重曹はタンサンとして、お菓子作りでもよく使われます。

必要なものは、重曹50ml、酢100ml、ぬるま湯（便器の半分を満たす量）

【手順】

1.　トイレの窓やドアを開け放ち、換気を確保する。

2.　便器内の水をくみ出す。

3.　便器の水がたまっている部分に、重曹→お酢の順で投入してください。お酢を入れると泡立ちます。その後、ぬるま湯を入れますが、便器から泡があふれ出ないよう、ぬるま湯の量を加減してください。

4.　1時間程度、放置。その後、洗浄ハンドルを回して、通常通り、水が流れれば解消したことになります。効果がなければ、修理業者に依頼しましょう。

食器用洗剤

キッチンで使う食器用洗剤は中性洗剤です。それとぬるま湯を使います。準備するのは、食器用洗剤100ml、ぬるま湯です。

【手順】

1.　便器内の水をくみ出す。

2.　便器に食器用洗剤を投入後、ぬるま湯を入れます。

3.　30分程度、放置。その後、洗浄ハンドルを回して、つまりが解消したか確認しましょう。解消しない場合は、修理業者に依頼しましょう。

ペットボトル

トイレつまりを解消するための専用道具の代表的なものが、ラバーカップ（＝スッポン）です。お家にない場合は、500mlのペットボトルで代用できます。500mlのペットボトルの底3㎝ほどを切ると、ラバーカップに似た形のものが出来上がります。

【手順】

1.　便器の水たまり部分に、底を切ったペットボトルを、底の方を奥になるように入れます。キャップは外しておき、指で押さえます。

2.　水たまり部分に入れたペットボトルを、ラバーカップを使うように、上下に数回動かします。ゴボゴボという音がして、水が流れれば、解消したことになります。ダメでも、数回繰り返すと効果が表れることもあります。解消しない場合は、修理業者に依頼しましょう。

ビニール袋

この方法は、ビニール袋をゴム手袋代わりに使う方法です。ビニール袋があればできます。ビニール袋に手を入れて、肘ぐらいまで覆える大きさのものが最適です。

【手順】

1.　大きめのビニール袋を二重（薄くて破れそうな場合は、三重でもよい）に重ね、その中に手を入れます。

2.　ビニール袋の中で手をグーにして、ビニール袋のまま、便器の水たまり部分に入れます。

3.　便器内で、ビニール袋ごと、手を上下に数回動かしましょう。ゴボゴボいって水が流れればOKです。何度かやっても変化がない場合は、修理業者に依頼しましょう。

トイレつまりが解消できなかったらどうする？

手を突っ込んだり、ご家庭にあるものを使ったりして、トイレつまりを解消しようとしてきました。いろいろやってもどうしても解消しない場合は、どうすればいいのでしょうか？

専用道具なしでは限界がある！

トイレつまりを解消するため、「手を突っ込む」ほかに、ご家庭にあるものを使うのは、緊急時の応急処置的方法だと考えましょう。あくまで、「仮」です。

やはり、「餅は餅屋」の言葉通り、トイレつまりを解消するために作られた専用道具にはかないません。専用道具がない場合には、効果にも限界があることを知っておきましょう。

もし、今回は、うまくいったとしても、次もうまくいくとは限りません。ホームセンターなどで、ラバーカップなどを買っておくことも考えましょう。

専用道具なしでは、悪化させるリスク

専用道具を使わないで、今回は、上手につまりを解消できた場合でも、ひょっとしたら悪化させてしまうリスクというものもありました。例えば、つまっているものを排水管の奥に押し込んでしまうリスクです。

手の届かない場所まで押し込んでしまうと、一般の人では対処できません。そんな場合は、いつまでもこだわって、さらに悪化させるより、早々に修理を依頼した方が、修理費用も時間も抑えることができます。

トイレつまりの放置はNG

トイレつまりを完全に解消することなく、放置するのは絶対避けるべきです。

トイレつまりの放置は、トラブルが悪化する可能性が大きいですし、トラブルに起因する更なるトラブル（水漏れや床の腐食など）が発生します。

トラブルを放置すると、放置するだけ、修理費用も時間もかかります。毎日何回も使うトイレですから、気持ちいい状態で使えるようにしておきましょう。

解消できない場合はプロに依頼しよう

この記事では、いろいろなトイレつまりを治す方法をご紹介してきました。その文章の中でも、度々書いてきましたが、いろいろな対処をしても、効果が表れない、つまりが解消できない場合は、自分で治すことをあきらめて、プロの修理業者に依頼しましょう。

いつまでも自分で治すことにこだわっていると、トラブルが拡大、悪化する可能性が大きいです。早めに修理を依頼すればするだけ、被害が少なくて済みます。

トイレつまりの修理なら、修理専門業者におまかせ！

トイレつまりが自分で解決できない場合、プロの修理業者に依頼することをおすすめしてきました。

修理業者は多くありますが、即対応してくれ、料金設定が明確に表示されている業者を選びましょう。

見積り料、深夜・早朝料金などトータルで料金を比較するといいでしょう。