トイレのつまりが原因?便器内の水がなくなった時の対処法を解説!
用を足そうとトイレに入ったら、いつもよりトイレにたまっている水が少なく感じたことってないですか?トイレの便器内の水がなくなっているのは、トイレつまりのサインかもしれません!
トイレのつまりで便器内の水がなくなる原理やその対処法を詳しく解説します。いろいろ対処してみたけれど、解決しないまま、放置することによるリスクや注意点も併せてご紹介します。
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記事の内容
トイレのつまりでタンク内の水がなくなる原因は?
洋式トイレでも、和式トイレでも、便器内には、本来、一定の水がたまっています。
トイレつまりが原因で、なぜ、その水がなくなるのでしょうか?それを説明する前に、まず、便器内で水位が保たれている理由やその水の役割、続いて、水がなくなる原因についてご説明します。
トイレにたまる水の水位が保たれている理由は?
トイレの便器にいつも一定の水がたまっていますが、それを封水(=ふうすい)といいます。読んで字のごとく、排水管からの悪臭や虫などを封じこめる役割を持っています。
この封水の量は、意図的に増やしたり、減らしたりすることはできません。封水としての役割を果たすための量が常に保たれるようになっています。
本来、一定に保たれているはずの封水の水位が下がっている、あるいは封水がなくなっているということは、トイレになんらかのトラブルが発生していることを示しています。
一見、トイレつまりが起こると、水位が下がるのではなく、水位が上がるように思いますが、実は、逆の現象が起きることもあります。その理由を次項で詳しくご説明します。
便器内の水がなくなる原因は?
封水の水位が下がる理由は、いくつかあります。
長い間、トイレを使わなかったため、封水が蒸発した場合にも起こります。次に、大量の水をバケツなどで直接便器に注いだ場合にも発生します。
普通に使っていて、封水の水位が下がっている場合は、これら2つが原因ではありません。トラブルのサインとしてとらえましょう。
もう一つの封水の水位が下がる原因に、トイレつまりがあります。トイレ便器内で、つまっている場所やつまっている物によって、水位が下がります。完全につまってしまったというより、つまりかけているときに、水位が下がります。
トイレがつまりかけているサインを見逃して、そのまま使い続けると、完全につまってしまいますので、「おかしい!」と異変に気づいたら、早急に対処することが大切です。
トイレのつまりで水がなくなった時の、自分でできる対処法
便器内の水位が低くなっている、水がなくなっていることに気づいたら、以下について、ご自身でチェックしてみましょう。改善すれば、それでしばらく様子を見ましょう。改善しない場合は、放置せず、専門の修理業者に相談しましょう。
便器内に異物がつまっていないか確認
トイレつまりの一番の原因は、便器内に物を落としてそれがつまっていることです。トイレを使っている家族に、何か落としたこはないか聞いてみましょう。落したものがわかっていれば、探しやすいです。思い当たることがない場合でも、なにかがつまっていることがあります。
便器内を覗いて、異物がないか確認しましょう。目の届く範囲だけでなく、ゴム手袋をはめて便器の奥にも何かが引っかかっていないか、手探りしてみましょう。何かがあれば引っ張り出して、その後、洗浄ハンドルを回して水を流してみましょう。
何かがつまっているようでも、届かない、取り出せない場合は、無理せず、修理業者に依頼しましょう。
トイレタンク内に異常がないか確認
トイレタンクの蓋を開けて、タンク内に水がたまっているかチェックしてみてください。タンクの蓋は陶器製で重いので、取り扱いには十分ご注意ください。
水がたまっていないようなら、洗浄ハンドルとつながったフローとバルブに異常がないかご確認ください。ボールタップと浮き球を結ぶチェーンがどこかに引っかかっていることがあります。引っかかっていれば、手で外せます。
元に戻せたら、洗浄ハンドルを回して、水位の変化を確認しましょう。相変わらず、水がたまらないようなら、修理業者に連絡しましょう。
水 or ぬるま湯を流してみる
便器内や便器奥でつまっているものが、大量のトイレットペーパーや排泄物(=便)など水に溶けるものの場合、水、またはぬるま湯をバケツで一気に流してみましょう。水の飛び散りにご注意ください。
ただし、熱湯はNGです。便器は、陶器のため、割れる恐れがあります。
流した後、10分ほど時間を置いて、洗浄ハンドルをまわして、便器内に水が正常にたまるか確認しましょう。改善しない場合は、修理業者にご連絡ください。
ラバーカップでつまりを解消
ラバーカップとは、いわゆるスッポンといわれているものです。お持ちでなければ、ホームセンターや100均で売られていますので、いざという時のために、買っておかれてもいいと思います。
まず、水がはねて、トイレ回りが水浸しにならないよう、新聞紙などを引いて養生しておきます。
ラバーカップを排水口にピッタリ密着させ、ゆっくりと押し込みます。押し込めるところまで押し込んだら、その後は勢いよく引っ張ります。ボコボコ音がして流れれば、つまりが解消したことになります。
洗浄ハンドルを回して水を流して、水が便器内に正常にたまるかご確認ください。一度で解決しない場合も、何度かすれば、流れるようになることもあります。
ワイヤーブラシでつまりを解消
ワイヤーブラシとは細長いワイヤーをまわして、つまりの原因を砕く道具です。先端をつまりの部分まで押し込み、こちら側についているハンドルを回して、つまりの原因を破壊したり、動かしたりします。
ホームセンターなどで1,000円前後で売られています。
ハンドルを回している間に、水が一気に流れれば、つまりが取り除かれたことになります。
トイレのつまりで水位が低くなった状態を放置したらどうなる?
トイレのトラブルでは、どんな場合でも解決しないまま、放置することは厳禁です。ほとんどのトラブルは、そのままにして、自然に解消することはありません。解消するどころか、悪化する方が多いです。
トイレつまりで便器内の水がなくなったのを放置したら、どんなことが起こるでしょうか?
悪臭が発生
便器内の水(=封水)には、排水管からの悪臭を防ぐ役割がありました。トイレつまりによって、便器内の水がなくなる、水位が低くなることによって、排水管から悪臭が這い上ってきます。
この悪臭は、根本的な悪臭なので、消臭剤などでは解消できません。根本的な解決が必要です。
水漏れが発生
便器内の水がなくなっている原因には、つまり以外に、トイレ便器の水漏れの可能性があります。徐々に漏れている場合、水漏れに気づきにくいです。
便器内に物がつまっている様子がない場合は、水漏れも念頭に置いておく必要があります。便器は、陶器製ですので、硬いものを落としたり、熱湯を注いだりしてひび割れることがありますから、要注意です。
突然、水があふれる
便器内の水がなくなっている場合、トイレつまりが起こりかけていることが多いです。解決しないまま、使い続けていて、水を流したことをきっかけに完全につまってしまって、水が流れず、逆流してあふれ出ることがあります。
トイレから水があふれたら、後始末がとても厄介です。水位が下がるなどの異変を感じたら、即対処するようにしましょう。自分の対処で解決しない場合は、修理業者に依頼しましょう。
業者に依頼しなければならなくなる
便器内の水がなくなったり、水位が低くなっているのは、トイレつまりの初期の段階の可能性があります。
その時点なら、自力で何とかつまりを解消できたかもしれないのに、放置することによって、つまりが手が届かないところにまで押し込められたり、完全につまってしまったりします。
結局、専門の修理修理業者に依頼することになります。
トラブルを放置して、改善することはまずありません。放置すれば、必ず悪化します。悪化すれば、修理費用も修理時間も増えます。そうならないうちに、対処しましょう。
トイレのつまりで水がなくなった際に気を付けるポイント
トイレつまりで、便器内の水がなくなった時の原因や治し方を解説してきました。特に、気を付けるポイントをまとめましたので、ご注意ください。
異物を押し込まない
つまりの原因となるものが、見て確認できる場合は、ゴム手袋などをつけて、直接手でつかみだすことをおすすめします。
道具などを使って掻きだそうとすると、道具の使い方になれていない場合、逆に押し込んでしまうリスクがあります。
見える範囲なら、一般の人でも取り出すことができますが、見えない奥に入ってしまうと、一般の人ではなかなか治せません。結局、修理業者に依頼することになってしまいます。
見つかった異物を取り出す際には、慎重に行いましょう。
放置してはならない
いずれのトラブルも、放置することは決していいことはありません。様子を見るというのも、解決を先延ばしにするだけです。
トラブルのサインに気づいたら、トラブルの原因を探しましょう。原因がわかれば、原因にあった方法で対処しましょう。原因がわからなければ、修理業者に依頼しましょう。
自力で対処しても解消しない場合は、業者に依頼しよう!
便器内の水がなくなる、水位が低くなっている場合の、自力でできる解決方法をご説明してきました。どの方法もむずかしい方法ではありませんから、ぜひ、試してみてください。
すっきり解決すれば、問題ないのですが、解決したように見えない場合、いつまでも水位が低い状態が続いている場合は、解決を先送りにしないで、専門の修理業者に依頼しましょう。
専門の修理業者は、やはり「餅は餅屋」です。経験も、持っている道具も違います。プロの業者に依頼して、スッキリと解決してしまいましょう。