トイレがつまった時、熱湯はダメ!|熱湯を使った間違った対処法
この記事を見ている人は、きっと、トイレのつまりを心配している人だと思います。トイレのつまりにはさまざまな原因があり、同時にいろいろな対処法があります。
一家に1~2台しかないトイレ、つまりの箇所によっては、2つも使えなくなることもあります。トイレのつまり解消法について知っておくと大変便利なので、是非、活用してみてください。
この記事では、トイレがつまった時に適当なトイレのつまり解消用具や洗剤がない時に、試したいお湯を使った解消方法についてご紹介します。やり方は非常に簡単なので、女性の方でも行うことができます。すぐにトイレを使いたいって人は、参考にしてください。
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記事の内容
トイレに熱湯はNG!
トイレのつまり解消方法をネットで検索すると、よく熱湯を使った方法がヒットします。しかし、熱湯を使ったトイレのつまり解消方法は間違っています。使用するとトイレの破損につながる大惨事になるで、絶対に止めましょう。
トイレの素材
和式、洋式に関わらず、現在、住居に使用されているトイレはほとんど陶磁器で出来ています。陶磁器とは、土を練り固めて焼いて作ったものの総称です。いわゆる、お皿や茶碗などと同じように粘土を形に成形した後、高温の窯で焼いたものです。
熱湯を使うのが駄目な理由
熱湯を使うのが駄目な理由は、陶磁器が熱に弱いからです。例えば、熱湯をお皿や茶碗に急に注ぎこんで割れた経験はありませんか? トイレでも同じ現象が起こることがあります。
陶磁器は温度によって若干の収縮をします。暖められると大きく、冷たくなると小さくなります。
そのため、熱湯で急激に暖められると、陶磁器の一部が急に膨張して、割れてしまうことがあります。特に冬など寒い時期は、トイレ自体が冷えているので、要注意です。
熱湯ではなく、温度に注意して使うのが正解
では、トイレのつまり解消にはどのようにしたらいいのでしょうか? 正解は「熱いお湯」を使うことです。温度としては、50~60度程度の少し熱いと感じる程度のお湯を使いましょう。
なんで、熱いお湯でつまりが解消できるの?
トイレのつまりの原因は、汚物やトイレットペーパーなどが排水管で詰ることで起こります。お湯は水に比べて、このようなつまりの原因を柔らかくしたり、溶かしたりすることができます。出来るだけ熱い方が溶ける力も強いのですが、トイレ自体の破損があるので、温度には注意が必要です。
熱いお湯を使ったトイレのつまり解消
トイレのつまりには、さまざまな原因がありますが、熱いお湯でつまりを解消できるケースのほとんどは、次のようなつまりの初期段階です。トイレで次のようなことが起こったら、「熱いお湯」を試してみましょう。
異音がする時
トイレに水を流した後に、「ぽこぽこ」、「ずずずー」など異音が起こることがあります。トイレ自体は水が流れるので、完全にはつまっていませんが、この異音、つまりのサインなんです。
異音の原因は、トイレの排水管の若干のつまりに空気がたまることで起こります。このようなサインが聞こえたら、熱いお湯を流してみましょう。
水の引きが悪い時
トイレの排水が緩やかでなかなか水が引かない状態です。明らかにつまりがあり、排水を邪魔しています。このような時にも、熱いお湯が有効ですが、やり方を間違えると便器内の水位が上昇して、水が溢れる結果となるので、注意しましょう。正しいやり方については、後ほど説明しますので参考にしてください。
熱いお湯では解消できないトイレのつまり
熱いお湯は、準備や作業が簡単ですが、その分、つまりの解消の力は弱いです。特に次のような原因でトイレがつまった場合は、熱いお湯では解決しません。
トイレに水に溶けない異物を流した
トイレに大便や小便、トイレットペーパー以外のものを流す、または、落としたことによるつまりです。例えば、スマホやおもちゃ、化粧用具/品、たばこ、鍵、ガム、髪の毛、生理用品など、水に溶けない物がつまった場合です。
水を流すと水位が上がる
便器内の水が完全に流れない状態です。つまりは排水管一部を完全に覆っているので、つまりの程度も強いことがほとんどです。この状態で熱いお湯を注げば、便器内の水が溢れてします恐れがあるので、注意しましょう。
熱いお湯によるトイレのつまり解消方法
ここからは、実際の作業についてご説明してきます。熱いお湯によるつまり解消方法は非常に簡単なので、チャレンジしてみてください。
準備するもの
トイレの作業には、次の用具を準備するとよいでしょう。
清掃用具
- バケツ(できれば2つ)
- 柄杓、又はポンプ
- 新聞紙、又はビニールシート
- ラバーカップ、又はパイプクリーナー (あれば、より有効)
作業着
- エプロン
- ビニール手袋
- マスク
- 防護メガネ
熱いお湯を使った作業方法
準備ができたら、いよいよ作業の開始です。次の手順を参考に作業してみましょう。
- お湯を沸かす。
お湯の量は、大体バケツ1杯程度は必要だと思います。使用するのは熱いお湯なので、大きな鍋でお湯を沸かした後、バケツに移しておきましょう。
- トイレの養生をする。
新聞紙やビニールシートを使って、トイレの床や壁の養生をしましょう。トイレに熱いお湯を入れると、汚物などが飛散することがあるので、周囲への汚れを防ぎましょう。
- 便器内の水をできるだけ汲み取る。
便器内の水が多いと、せっかくの熱いお湯が温くなり、効果が半減するので、柄杓やポンプで、水を出来だけ汲み取りましょう。
- お湯の温度を確認する。
お湯の温度は、50度程度がよいです。軽く触れる程度の温度ですが、熱湯の場合があるので、直接お湯に触るのは止めましょう。バケツの回りを触って判断します。1~2秒触れる程度の温度がよいでしょう。熱すぎると思ったら水を加えて、温度を下げます。
- 勢いよくお湯を流す。
バケツのお湯を一気に便器内へ流し入れます。この時、便器の排水管口に当てるようなイメージがいいです。防護メガネ、マスクをして、水の跳ね返りに注意してください。
- ラバーカップや真空式パイプクリーナーを使う。
同時につまり解消の用具があれば、一緒に使うことでより効果的につまりが解消できます。
- トイレを排水して、流れを確認
これまでの流れ方や異音などに注目して、水の流れを確認します。スムーズに流れるようならつまり解消です。
熱いお湯ではできないこと
熱いお湯による作業はとても簡単ですが、つまりの解消としては一次的な応急処置程度と考えてください。次のような問題は解決できません。
臭い
トイレのにおいの原因は、便器や排水管に蓄積した汚物や黄ばみです。熱いお湯によるつまり解消では、排水管の汚れをきれいにすることはできません。
除菌
黄ばみや黒ずみは、細菌などの微生物が繁殖して起こります。50度程度の熱いお湯では、除菌などの効果はほとんど無く、むしろ、菌の増殖を促進します。
掃除
つまりを解消するための方法ですので、トイレ掃除にはなりません。むしろ、暖かい状態を保つを菌の増殖が起こり、汚れがひどくなることがあります。
つまる頻度
お湯の力で一時的につまりを解消したに過ぎず、排水管には、多くの汚れが残っています。そのままの状態で放置すれば、すぐにつまりが起こる可能性があります。つまりが解消した後はしっかりと掃除することが大切です。
まとめ
トイレがつまった時、適当な洗剤や用具がなければ、お湯によるつまり解消方法があります。しかし、この記事で紹介したように、簡単ですがつまり解消効果は弱く、バケツによる水流の力も借りて解消できるかどうかです。また、洗浄効果はまったく無いので、その後、しっかりと掃除する必要があります。熱いお湯は、洗剤や用具が無く、すぐにでもトイレを使いたい時に試す一次的な応急処置だと思った方が良さそうです。
トイレつまり:熱湯×、お湯についてのQ&A
- Q1:お湯に洗剤を入れてもいいですか?
- 回答:洗剤を入れても大丈夫です。ただし、洗剤の量が少ないとあまり効果がありません。効果を期待するには相当量を入れる必要があるので、別々にするほうが効果的です。
- Q2:お湯と組み合わせると効果的な他の方法は何ですか?
- 回答:一番は、お湯で処置した後、ラバーカップや真空式パイプクリーナーを行うとより効果的です。
- Q3:バケツが無いので、ペットボトルやヤカン程度のお湯の量で大丈夫ですか?
- 回答:やかんやペットボトルの水の量では少なすぎます。大体5~6L程度あると効果的です。