本記事では、トイレつまりで便器の水がなくなる理由や対処法を紹介します。

トイレの便器内には封水と呼ばれる水が溜まっていますが、つまりが発生すると水の量が極端に減ることがあるでしょう。

そのようなときは、できるだけ早く対処する必要があります。

今回は、トイレつまりで水がなくなるときの対処法だけでなく、放置するリスクもまとめました。

トイレつまりに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

トイレつまりで便器内の水がなくなる理由

トイレつまりで便器内の水がなくなるのは、つまりが起きたことにより排水管が塞がれているのが主な原因です。

便器内にある水は封水と呼ばれ、排水管から臭いや虫が出るのを防ぐ効果がありますが、排水管が塞がれている状態では水が上手く溜まりません。

また、排水管の奥にトイレットペーパーがある状態だと、水が吸収されてなくなるケースもあるでしょう。

このような理由から、トイレつまりが起きると便器内の水がなくなり、トイレが正しく使えなくなってしまいます。

トイレつまりで水がなくなるときの対処法

トイレつまりで水がなくなるときの対処法は、以下の通りです。

• 異物を除去する
• 時間を置いて流してみる
• バケツで水を流す
• 業者へ依頼する

状況やトイレつまりの原因にあわせ、適切な対処を行いましょう。

異物を除去する

トイレに異物を落としてしまった場合は、手袋を付けて異物を取り除きましょう。

ただし、自分で除去できるのは目視できる場所に異物がある場合のみです。

奥まで流れているときは、無理に異物を取り除こうとすると配管や便器を傷つけ、状態を悪化させてしまいます。

自分で取れない場合は、迷わず水道修理業者などのプロに相談してください。

時間を置いて流してみる

トイレットペーパーや便が原因のトイレつまりだと考えられるときは、時間を置いて流してみてください。

時間の経過とともにトイレットペーパーや便がほぐれ、上手く流れてくれる可能性があります。

しかし、つまりが酷いときは時間を置いても解決しません。

つまりが解消していないのに水を流そうとすると、逆流などによって水が溢れることもあるので注意しましょう。

一度、時間を置いて水を流してみて、全く改善が見られなときは別の方法を検討してください。

バケツで水を流す

トイレつまりで水がなくなると、封水が全くない状態になってしまうため、トイレが上手く流れません。

水がないとトイレットペーパーや便もほぐれにくく、つまりを解消しにくくなってしまいます。

そんなときは、大きめのバケツを用意して水をくみ、便器内にゆっくりと注いでみてください。

トイレの水がない状態であっても、バケツで意図的に水を入れてあげれば、トイレットペーパーや便が流れやすくなります。

作業の際は、水の飛び散りや溢れ出しに気を付け、慎重に行いましょう。

業者へ依頼する

上記のような対応をしても解決できない、またはトイレつまりの度合いが酷いときは業者への依頼がおすすめです。

下手に自分で対処すると状態を悪化させ、より高額な修理費用がかかるケースもあります。

リーズナブルな費用でトイレつまりを直したいのであれば、早い段階でプロの業者へ相談しましょう。

業者に依頼すれば、トイレつまりの原因を突き止めた上で適切な対処をしてくれます。

酷い状態のつまりであっても、専門の知識や技術を持つスタッフがスピーディーに対応してくれるので、安心です。

水がないまま放置するリスク

水がないまま放置するリスクとしては、以下のようなものが挙げられます。

• トイレつまりが悪化する
• 臭いが酷くなる
• 故障の原因になる
• 水漏れを引き起こす

トイレは、封水がない状態を放置しても症状が改善するケースは少なく、あまりおすすめできません。

以下で紹介するリスクを踏まえ、早めの対処を心がけましょう。

トイレつまりが悪化する

トイレットペーパーや便による軽いトイレつまりであれば、時間を置くことで解消できる可能性もあります。

しかし、悪化したトイレつまりは放置すればするほど、酷くなるリスクが高まるので注意が必要です。

特に、異物を落とした場合は排水管内でサビや劣化が起こり、排水管そのものに影響を及ぼすこともあるでしょう。

他のトラブルを併発させるリスクもあるため、トイレつまりが発生した時点で早めに対処することが大切です。

臭いが酷くなる

封水には、排水管内から臭いが上がってくるのを防ぐ役割があります。

封水が便器のフタの役割を果たしており、常に水が溜まっていることで臭いがトイレ内に充満するのを防いでいます。

トイレつまりによって水がなくなると、封水がない状態になるため、臭いが上がってきやすい点にも注意が必要です。

また、臭いと同様に虫が出る可能性もあるため、封水を切らしている状態が長く続かないようにしましょう。

故障の原因になる

トイレつまりによって水がない状態を放置すると、トイレ本体や配管故障の原因になります。

便器内や配管内に残った汚物やトイレットペーパーが腐食し、配管を傷めてしまう危険があるため、十分な注意が必要です。

腐食が進むと、水漏れや排水管の破裂にもつながってしまいます。

また、排水管の先にある下水管にも負担がかかり、予想以上に大きな被害となることも考えられるでしょう。

水漏れを引き起こす

トイレつまりが起きたままで水を流すと、便器から水が溢れてしまう可能性があります。

また、トイレつまりによって排水管などが劣化すれば、接続部から水漏れを引き起こすケースもあるでしょう。

水漏れは床下への影響も大きく、放置するのは危険です。

トイレつまりから水漏れへと悪化する前に、できるだけ早く便器内の水がない状態を解消しましょう。

トイレつまり以外で水がなくなることはある？

トイレつまり以外でも、以下のようなことが原因で水がなくなるケースがあります。

• 封水が蒸発して水位が下がった
• 誘導サイホン作用によるもの
• 設計ミスや配管の劣化が見られる
• トイレの部品が故障している

それぞれの内容を詳しく紹介します。

封水が蒸発して水位が下がった

トイレの便器内にある封水は、温度や湿度の関係で蒸発することがあります。

例えば、夏など気温が高い時期は特に蒸発しやすくなり、トイレを長時間使っていないと水が減ってしまいます。

また、トイレの換気扇が常に回っている場合も、水が蒸発しやすくなるので、こまめにトイレを使うことが大切です。

蒸発によって水がなくなっているときは、レバーを引いて水を流すだけで解決できます。

一度、水を流してみて問題なく流れているときは、蒸発によるものだと考えられるでしょう。

誘導サイホン作用によるもの

トイレの封水は、誘因サイホン作用によって減ったり、なくなったりすることがあります。

誘導サイホン作用とは、水が流れる際に他の水を一緒に引き込む現象のことです。

マンションやアパートのトイレの場合は排水管の構造上、他の部屋で水を流した際に自宅の便器内の水を一緒に引き込んでしまう可能性があります。

水圧が急激に変化した場合も誘導サイホン作用が起こることがあるので、集合住宅の場合は様子を見てみましょう。

設計ミスや配管の劣化が見られる

排水管の勾配が不足していると水が流れにくくなり、トイレつまりが起こりやすくなります。

勾配ついては設計段階で調整をするものなので、明らかにつまりが発生しやすいときは設計ミスが起きているかもしれません。

また、トイレは長年使用していると配管がサビたり、ひび割れたりして水が漏れることがあります。

トイレの設置から年数が経過していたり、設計に問題があったりするときは、水道修理業者へ相談しましょう。

トイレの部品が故障している

トイレの部品が故障していると、便器内に水が正しく溜まらないことがあります。

例えば、ボールタップはトイレタンクの水位を一定に保つための部品です。

ボールタップが故障すると、水が流れっぱなしになったり、水が止まらなかったりすることがあります。

浮き球はタンクから流れる水の量を調整する部品ですが、故障すると正しい量の水が流れず、封水が明らかに少なくなるケースもあるでしょう。

このようなときは、部品交換を行うと症状が改善します。

トイレつまりを発生させないためのポイント

次に、トイレつまりを発生させないためのポイントを紹介します。

トイレットペーパーは使いすぎない

トイレつまりを発生させないためには、トイレットペーパーを使いすぎないようにしましょう。

トイレットペーパーをたくさん使うと、それだけ流れにくくなってしまいます。

どうしてもトイレットペーパーを多めに使いたいときは、2回に分けて流すなどの工夫が必要です。

特に、節水タイプのトイレやタンクレストイレは水圧が弱い傾向にあり、つまりやすいので注意してください。

異変を感じたら早めに対処する

トイレつまりをはじめ、何か異変を感じたら早めに対処することも大切です。

トイレトラブルの多くは、時間が経てば経つほど悪化し、修理費用も高額になってしまいます。

早めに対処することで、最低限の修理費用で迅速に直すことが可能です。

自分で対処できる範囲は自分で、できないと感じたときは無理をせずに水道修理業者へ相談しましょう。

トイレつまりは「トイレつまり解消隊」へ

今回は、トイレつまりが原因で水がなくなる理由や対処法を紹介しました。

トイレつまりや水がなくなる現象でお悩みの方は、実績豊富で安心な「トイレつまり解消隊」へご相談ください。

お急ぎの方は、電話をしていただければ最短即日で駆けつけ、スピーディーに修理いたします。

トイレつまりや水漏れなど、トイレトラブル全般に対応でき、専門知識を要する作業も対応可能です。

見積もりやキャンセルには費用がかからないので、お困りごとがある際は、ぜひ気軽にお問い合わせいただければと思います。

＞＞トイレの水位変化の調査や原因調査のご依頼はコチラ