本記事では、トイレのレバーが空回りして水が流れないときの応急処置や対処法を紹介します。

トイレのレバーは水を流すための部品ですが、空回りするとタンクから水が流れず、トイレが使えません。

多くの場合がタンク内のチェーンに原因があり、中を探ってチェーンを交換することで空回りする現象を直せます。

今回は今すぐにできる応急処置に加え、その他の原因や対処法も詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてください。

トイレのレバーが空回りするときの応急処置

トイレのレバーが空回りするとトイレの水が流れず、使用できない状態になってしまいます。

そんなときは、バケツに水を汲んで一気に流すことで、トイレのレバーの代わりとして活用することが可能です。

バケツを使って水を流したいなら、以下の手順を参考にしてみてください。

1. バケツに水を汲む
2. 腰程度の高い位置から一気に流す
3. 水が減るのを確認する
4. 流れ切らないときは再度流す

一度に流す水は、およそ5～6L程度です。便器の中央に向かって一気に水を流し入れ、水の勢いで排泄物やトイレットペーパーを奥に流し込みます。

流れ切らないときは、同じ工程をもう一度繰り返しましょう。バケツを使って水を流す方法は、断水時や災害時にも活用できるので、やり方を覚えておくと便利です。

トイレのレバーが空回りする原因

トイレのレバーが空回りする主な原因は、タンク内のチェーンの外れや破損ですが、実は他にもいくつか原因があります。

ここでは、詳しい原因を見ていきましょう。

タンク内のチェーンの外れや破損

トイレのレバーはタンク内にあるチェーンとつながっており、その先にあるフロートバルブが持ち上がることで水が流れます。

チェーンが外れたり、破損したりしているとフロートバルブが持ち上がらず、水が流れません。

この場合はレバーを動かしても空回りしてしまい、グッと引っ張っているような感覚がなくなります。

チェーンは金属製なので壊れることは稀ですが、古いトイレの場合は破損や外れが起こるケースもあるので、チェックしてみましょう。

フロートバルブの不具合

レバーとチェーンの先にあるフロートバルブは、タンク内の水をせき止めたり、便器内に水を流し入れたりする役割をしています。

このフロートバルブに不具合があると、レバーを動かしても上手く持ち上がらず、便器の方に水が流れません。

レバーを動かしていないのに便器内に水が出ているときは、フロートバルブが故障してタンク内の水が漏れている可能性があります。

漏れた状態が続くとタンク内の水が減り、十分な量の水が流れないでしょう。

レバー本体の故障

チェーンやフロートバルブなど、タンク内の部品に問題がないときは、レバー本体の故障が考えられます。

レバーはタンクを挟んで、内側と外側で挟むように固定されており、ナットなどの部品が緩むと空回りしてしまいます。

また、レバーの根元に破損があると固定が緩み、空回りすることもあるので確認してみましょう。

このような場合は、レバー交換で空回りを直すことができます。

タンク内の異物混入

タンク内に何か異物があると、レバーの内側で引っかかって空回りすることがあります。

例えば、ホコリやゴミがタンク内に溜まると、レバーの根元やチェーンに絡んで正常に動かなくなる可能性があります。

タンク内はこまめに掃除する方は少なく、意外とゴミが溜まりやすいものです。タンク内で外れた部品、破損したものが引っかかって不具合を起こすこともあるので、中を開けて確認してみましょう。

トイレの水が流れない原因は、以下の記事でも詳しく解説しています。

トイレのレバーが空回りしたときの直し方

トイレのレバーが空回りしたときの直し方は、主に以下の5つです。

• チェーンを交換する
• タンク内の部品を交換する
• レバーを掃除する
• レバーを交換する
• タンク内の掃除や調整を行う

それぞれ手順も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

チェーンを交換する

トイレタンクのチェーンを交換する手順は、以下の通りです。

1. 止水栓を閉める
2. タンクの蓋を開ける
3. レバーを引いてタンク内の水を抜く
4. 古いチェーンを外す
5. 新しいチェーンを取り付ける
6. タンクの蓋を閉めて止水栓を開ける

古いチェーンはレバー側とフリートバルブ側、両方からしっかりと外してください。

固くて外れないようなときはペンチを使い、両端を切るようにして外すのがおすすめですが、怪我のないように注意しましょう。

外したのと同じ手順で新しいものを取り付け、動きを確認すれば交換完了です。交換用のチェーンは、ホームセンターやネット通販などで購入できます。

タンク内の部品を交換する

フリートバルブなど、タンク内の部品に異常があるときは、以下の手順で交換します。

1. 止水栓を閉める
2. タンクの蓋を開ける
3. 故障している部品を確認して外す
4. 新しい部品を取り付ける
5. タンクの蓋を閉めて止水栓を開ける

フロートバルブやボールタップはホームセンターなどでも購入でき、自分で交換することも可能です。

ただし、交換には専門的な知識や技術が必要になるケースもあり、失敗すると重大な水漏れを引き起こすリスクがあります。

交換が難しいと感じるときは、水道修理業者への依頼も検討しましょう。

レバーを掃除する

レバーの周辺には、ホコリやゴミが溜まることがあるので、汚れているときは以下の手順で掃除しましょう。

1. 止水栓を閉める
2. レバーを外側から拭く
3. タンクの蓋を開ける
4. タンクの内側からレバーを拭く
5. 汚れが取れないときは外して掃除する
6. タンクの蓋を閉めて止水栓を開ける

レバーは内側と外側の両側から掃除を行い、それでも汚れが取れないときは外してキレイにするのがおすすめです。レバーは、固定しているナットを回すだけで簡単に外せます。

レバーを交換する

レバーが故障しているときは、以下の手順で交換してください。

1. 止水栓を閉める
2. レバーを引いてタンク内の水を抜く
3. 固定ナットを回す
4. 古いレバーを取り外す
5. 新しいレバーを取り付ける
6. タンクの蓋を閉めて止水栓を開ける

レバーはナットで固定されているだけのケースがほとんどなので、モンキーレンチがあれば簡単に外せます。

取り外した後、同じ手順で新しいレバーを取り付け、動きを確認しましょう。レバーはトイレの種類によって形が異なることもあるので、必ず型番などを確認してから購入してください。

タンク内の掃除や調整を行う

レバー自体に問題がないときは、タンク内でチェーンが絡まっていたり、不具合が起きていたりする可能性があります。

そのようなときは、以下の手順で掃除や調整をしましょう。

1. 止水栓を閉める
2. レバーを引いてタンク内の水を抜く
3. チェーンや部品を確認する
4. 不具合のある箇所を修理する
5. タンクの蓋を閉めて止水栓を開ける

レバーの空回りで特に多いのは、チェーンの絡まりです。タンク内を覗いてチェーンが絡まっているときは、一度外すなどしてから直してください。

1つ1つの部品を確認しながら調整し、レバーの動きをチェックしていくと原因が探れるはずです。

【メーカー別】トイレのレバーが空回りするときの対処法

次に、トイレのレバーが空回りするときの対処法を紹介します。

TOTO

TOTOでは、お客様サポートにてレバーの調整方法を記載しています。タンク内の水を抜いてからレバーを固定しているナットを締め直し、動きを確認してください。

公式サイトには、TOTOの各トイレの部品を販売する「TOTOパーツショップ」の案内なども記載されていました。必要な部品があるときは、ショップ内を探してみましょう。

リクシル（INAX）

リクシル（INAX）のトイレのレバーが空回りするときは、レバー・フロートバルブ・チェーンのいずれかに原因があると考えられます。

公式サイト内にも確認方法や交換方法の案内があり、自分で確認しながら調整することが可能です。

また、サポートセンターに問い合わせることで修理の手配も行なえますが、対応までには時間がかかるので注意しましょう。

賃貸でトイレのレバーが空回りするときは？

賃貸でトイレのレバーが空回りするときは、まず管理会社に連絡を取ることが先決です。自分で対処したり、業者に連絡をしたりすると後々トラブルになることも考えられます。

誰が費用を負担するのか、どこに連絡したら良いのかなど、詳しいことは全て管理会社に確認してください。

多くの場合が修理代は管理会社の負担となるので、自分で業者に依頼してしまうと余計な費用がかかる心配もあります。

トイレのレバー空回りが直らないときは業者へ相談

トイレのレバーの空回りが直らないときは、業者への相談がおすすめです。ここでは、業者が対応してくれる内容と共に、レバー交換に関する修理料金の相場を紹介します。

業者が対応してくれる内容

業者が対応してくれる主な内容は、以下の通りです。

• 原因の究明
• レバーの修理・交換
• チェーンの修理・交換
• タンク内の調整・修理
• トイレ全体のメンテナンス

レバーの修理や交換はもちろん、タンク内の調整作業やトイレ全体のメンテナンスなども行なってくれます。

何が原因でレバーが空回りしているか分からないときは、原因の究明から対応してくれるのが大きなメリットです。各メーカーの部品なども揃えており、安心して修理を依頼できます。

修理料金の相場

トイレのレバーやチェーンを交換する場合の費用相場は、10,000〜20,000円程度です。

この相場には、部品代・作業代・諸経費などが含まれています。安く済ませたいときは、見積もり費用や出張代などの諸経費が無料のところを選ぶのがおすすめです。

また、複数の業者を比較検討することで、安価で対応の良い業者を探すことができます。

レバーの空回り修理は「トイレつまり解消隊」へ相談

今回は、トイレのレバーが空回りして水が流れない原因と対処法を紹介しました。

何が原因か分からない、自分では対処できないなどといった場合は、ぜひ「トイレつまり解消隊」へご相談ください。

見積もり・キャンセル・出張などの諸経費がかからず、比較的リーズナブルな費用で相談可能です。

また、累計対応件数100万件を超える十分な実績を誇り、安心して相談することができます。

トイレのレバーだけでなく、トイレつまりやその他のトラブルにお困りの際は、ぜひ一度気軽にお問い合わせください。

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