トイレの水漏れで水道代はどれくらい?チョロチョロと音がする程度でも高額に?
トイレでチョロチョロと音が聞こえる水漏れで、水道代がどのくらいになるのかを水道局の資料をもとに説明していきます。
トイレの水漏れがチョロチョロ程度なら、トイレを使えるため、放置しがちです。しかし、チョロチョロでも水道代は少しずつ増えていきます。
古いメーターは少量の水漏れはカウントしなかったのですが、最近ではきちんとカウントしているので注意が必要です。どのくらいの水道代になるのかを知ると、驚くのではないでしょうか。
あわせて、チョロチョロと水漏れが起きる原因や業者の修理料金の相場目安も解説するので、参考にしてください。
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記事の内容
トイレでチョロチョロと水漏れがある場合の水道代
トイレでチョロチョロと水漏れがある場合、1ヶ月でどのくらいの水道代が発生するのかを一緒に計算してみましょう。
自治体によって水道料金は異なるので、ここでは東京都水道局の料金を参照して計算します。基本的にどの自治体も水道の1㎥あたりの金額は、水の使う量が増えるほど高額です。
基本的な水道料金の計算
水道料金は上水道と下水道の料金の合計です。それぞれの計算方法を見ていきます。
※東京都の2024年9月度時点の料金を参考にしています。
上水道の料金
以下の表のように、10㎥までは1㎥あたりわずか22円で計算されるのに、50㎥を超えると10倍近い金額になります。そのため、微量の水漏れでも高額の水道料金になるケースは、少なくありません。
呼び径 | 基本料金 | 1m³~5m³ | 6m³~10m³ | 11m³〜20m³ | 21m³〜30m³ | 31m³〜50m³ | 51m³〜100m³ | 101m³〜200m³ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13mm | 860円 | 0円 | 1m³につき 22円 | 1m³につき 126円 | 1m³につき 163円 | 1m³につき 202円 | 1m³につき 213円 | 1m³につき 298円 |
20mm | 1,170円 |
基本料金は、水道管の呼び径によって異なります。古い住宅では、まだ13mmを使用しているケースが多く、新しい住宅では徐々に20mmのケースが増えています。
例えば、20mmの呼び径の水道を使っている方は、普段24㎥消費しているとします。すると普段の水道代は、以下の通りです。
1,170+22×5+126×10+163×4=3,192円
下水道の料金
下水道の料金は汚水処理に関わる料金ですが、汚水量は便宜上、上水道の使用量と同じという設定で計算します。汚水処理の料金は、呼び系13㎜と20㎜では同じです。下水道も水量が増えるとともに、1㎥あたりの単価が上がります。
呼び径 | 1m³~8m³ | 9m³~20m³ | 21m³〜30m³ | 31m³〜50m³ | 51m³〜100m³ | 101m³〜200m³ | 201m³〜500m³ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
13mm | 560円 | 1m³につき 110円 | 1m³につき 140円 | 1m³につき 170円 | 1m³につき 200円 | 1m³につき 230円 | 1m³につき 270円 |
20mm |
汚水処理量が24㎥として計算してみましょう。
560+110×12+140×4=560+1,320+560=2,440円
下水道の使用料金は2,440円です。
この、普段は3,192円前後の水道料金を支払っている世帯で、チョロチョロと水漏れが始まった場合にどのくらい水道料金が増えるのかを計算してみましょう。今回はわかりやすいように、上水道のみの金額を算出していますが、実際には下水料金も含まれるのでもっと高額になります。
便器の前方からわずかに水が流れている状態なら約7,000円加算
便器内の水が少ない状態で、前部からわずかに水が流れている状態について説明します。
東京都水道局のページでは、1ヶ月で約20㎥くらい流れると記載されているので、それを元に水道料金を計算します。
普段、使っている水道量は24㎥なので20㎥のうち6㎥は30㎥までの金額163円、残り14㎥は50㎥までの202円です。
163×6+202×14=978+2,828=3,806円
次に下水道の計算です。同じく20㎥の過剰使用量を計算します。
普段、使っている水道量は24㎥なので20㎥のうち6㎥は30㎥までの金額140円、残り14㎥は50㎥までの170円で計算します。
140×6+170×14=840+2,380=3,220円
超過分は、上水道3806円と下水道3220円の合計でで7026円です。7026円が普段の水道代に加算されます。
便器の中の水が常に動いている状態なら超過分は7万円近く
水を流してないのに、常に封水(便器の中に溜まっている水)の表面が動いている状態では、タンクからチョロチョロと水が落ちている証拠です。
封水がチョロチョロと流れる水の影響で常に動いていると、1ヶ月に約150㎥の水が紛失しています。
まず、上水道の超過分を計算します。計算式は以下の通りです。
163×6+202×20+213×50+298×74=978+4040+10,650+22,052=37,720円
次に下水道料金の超過分を計算していきます。
140×6+170×20+200×50+230×74=840+3,400+10,000+17,020=31,260円
上下水道使用料金の超過分の合計は、上水道の37,720円と下水道の31260円を足して68,980円という驚くような金額が算出されました。
水漏れによる水道料金の増加は、自治体にもよります。しかし、70,000円近くの金額を払わなくてはならなくなる場合もあるので、封水の表面が動いているときは、注意が必要です。お住まいの地域の水道局公式サイトを参考にして、計算してみてください。
トイレの水漏れでチョロチョロと音がする原因と対処法
便器内やタンク内でチョロチョロと水漏れがある原因は、次のタンク内部品の劣化が原因です。
- 浮き球
- ボールタップ
- ゴムフロート
接続部のナットが緩んでいるだけの場合もあるので、まずは、ナットを締め直してみましょう。それでも直らないなら部品交換が必要です。
部品交換は比較的簡単にできますが、部品を購入する際に間違ったり、修理の仕方を間違えたりして、せっかく交換しても直らない場合もあります。慣れてない方は、水道修理業者への依頼がおすすめです。
業者に依頼した場合の修理料金
タンク内の部品交換で、水漏れはほぼ直ります。修理費用の相場は以下の通りです。
作業内容 | 修理料金相場 |
---|---|
パッキン交換・調整作業 | 5,000円~15,000円 |
タンク内修理・部品交換 | 8,000円〜15,000円 |
タンクの脱着・部品交換 | 15,000円〜30,000円 |
ウォシュレット修理・部品交換 | 15,000円〜25,000円 |
ボールタップの交換なら10,000円前後で、修理できます。
諸経費に関する料金相場
作業料金の他に以下のような料金が、加算されます。業者によって異なり、作業内容には関係ないので、問い合わせ時に確認しておくと安心です。
諸経費 | 料金相場 |
---|---|
基本料金 | 0~4,000円 |
出張費 | 0~4,000円 |
廃材処分費 | 無料~15,000円 |
衛生費 | 2,000円~4,000円 |
早朝・深夜割増 | 3,000円~10,000円 |
特に、早朝・深夜に依頼する場合は、どのくらい加算されるのかを確認しておきましょう。
水漏れで高額になった水道代は戻ってくる?
自治体によって異なりますが、水漏れで水道代が加算された場合に減額処置が適用される場合があります。減額処置とは、水道料金が高額になった場合に、減額される規定です。全額返ってくる自治体はありませんが、少しでもカバーされると嬉しいですね。
減額処置を受けられる条件は、お住まいの市役所や水道局の公式サイトで確認してください。
減免処置を受けるには、水漏れによって水道使用量が増加したことの証明が必要です。水漏れが始まる前の、水道料金の請求書などを提出しましょう。
- 水道局の公式サイトでダウンロードした減額措置の申請書(水漏れの発生日、修理の状況などを記載)
- 修理業者の報告書・領収書
以上の書類は、ほとんどの自治体で提出が義務付けられています。その他の必要書類は、自治体によって異なるので、まずは水道局に連絡して確認しましょう。
しかし、一般的には以下のようなケースでは、減免制度を利用できません。
- トイレタンクの清掃でうっかり部品を壊してしまった
- チョロチョロという音を聞いて、水漏れがあることを知っていたが放置していた
- 設備が老朽化していてが、放置していた
- 申請期限が過ぎてしまった
- 水漏れの発見が簡単だったと水道局が判断した
トイレの場合は、封水がゆれていたり、音が聞こえたりと言ったことがあるので、水漏れの発見が簡単だったと水道局に判断されることが多いので、減免制度を利用できない場合がほとんどです。
また自治体によっては「壁の中や床下での漏水」のみ対象とし、トイレは減免や減額の対象外とルール付けているところもあります。
修理代が安いうちに、すぐに修理業者への依頼をした方がいいでしょう。
賃貸アパートのトイレ水漏れ修理代を支払うのは誰?
賃貸に住んでいる場合は、以下のようなケースに当てはまれば、大家さんにトイレの修理代を支払う義務があるのが一般的です。高額になった水道料金も支払ってくれるかもしれないので、交渉しましょう。
- 入居者が普通の使い方をしていた
- 経年劣化が原因と考えられる
- 前に住んでいた入居者の使い方が悪かった
トイレでチョロチョロと水漏れがあるのは、トイレタンク内の部品の摩耗が原因であることがほとんどです。つまり経年劣化が原因があります。
勝手に水道修理業者を呼んで修理すると、修理代を支払ってもらえなくなるかも。トラブルを見つけたら、まず、管理者に知らせましょう。管理者は、大家さんが直接管理していれば大家さん、大家さんが管理会社に委託していれば管理会社です。
管理者への連絡が遅くなってトイレの水漏れを放置すると、悪化してしまう上、その間に水道代も増加してしまいます。放置が原因で悪化し、修理代が高額になると、入居者に責任が生じるので迅速に連絡するようにしましょう。
ただし、賃貸契約で特約がついていると事情が変わります。特約で、どのような場合も入居者が修理責任を負うとしているなら、入居者が責任を持って修理しなくてはいけません。信頼できて適正価格で運営している修理業者に依頼してください。
トイレでチョロチョロと水漏れがあるなら業者に相談
トイレで、チョロチョロと水漏れがある場合の水道代について解説しました。水道代が高額になるので、チョロチョロと音が気になったらすぐに水道修理業者に相談してください。
どの業者に相談すればいいのか迷ってる方は、トイレトラブルに特化したトイレつまり解消隊がおすすめです。
トイレつまり解消隊は、年中無休なので、お電話をいただいたらすぐに駆けつけます。トイレトラブルを熟知したスタッフが、原因を突き止めて、迅速に対応します。
点検・見積もりは、完全に無料なので安心してご相談ください。早朝・深夜の割増料金など、余計な料金は不要です。