トイレがつまった時、あなたはどのように対処しますか？「いつも同じ方法で行っています」と回答される方、あなたの対処方法は本当にあっているのでしょうか？

トイレのつまりの原因は実にさまざまです。もし、間違った対処方法を行ってしまうと、かえってつまりが悪化したり、便器や排水管の破損につながったりする可能性もあります。

この記事では、トイレのつまりの原因に対して9つの対処方法について徹底解説していきます。一家に1～２つのトイレ！もし、つまってしまったら家族全員がとても困ります。しっかりとした対処法で、いつでも清潔なトイレを維持してください。

トイレのつまりの原因って？

トイレっていろいろな原因でつまってしまいますが、大きく分けてつまりの原因は2つです。1つ目は、異物が便器内の配水管でつまった場合、2つ目は、水がしっかりと流れない場合です。

異物のつまり

トイレのつまりの大部分は、異物がつまったことが原因です。さらに細かく分類すると、異物には、①水に溶けない異物、②水に溶ける異物、③汚れの蓄積があります。

• 水に溶けない異物

あなたは、過ってトイレに物を落とした経験はありますか？主な物としては、スマホや財布、鍵、おもちゃ、ハンカチ、化粧品、メガネなど、ポケットやカバンに簡単に入る小物が多いようです。

小さいものなので、トイレに落とすと勢いで奥まで行ってしまうこともあり、自分では取れないこともあり、水が流れればOKと思っている人もいるでしょう。また、生理用品やオムツ、煙草の吸殻、観葉植物の葉や砂利、髪の毛なども基本的に水に溶けないので、つまりの原因になります。

• 水に溶ける異物

トイレに流すもので多いのは、食べ物に関連したものです。例えば、ラーメンやご飯の残りものをトイレに流す人がいます。また、体調が悪い時に嘔吐をトイレでする場合もあります。これらは、小さいですが食物がそのままの形で流れますので、水に溶けるには長い時間が必要です。

また、トイレットペーパーやトイレシートを大量に便器に流すと、溶けるまでに時間がかかり、つまりの原因になります。

• 汚物の蓄積

トレイ掃除は、毎日はとても大変です。そのため、多くの人が週に1度や月に1度程度の掃除だと思います。トイレ掃除を怠ると黄ばみや尿石、黒かび、水垢などさまざまな汚れが蓄積していきます。

その汚れに大便や小便、トイレットペーパーなど汚物が絡みつき、つまりの原因となります。

水が流れない

トイレは、水を流すことで汚物を洗い流します。そのため、そもそも水自体がちょろちょろしか流れない、また、完全に流れない場合にはつまりが生じます。水が流れない原因には、トイレタンクが関係しています。

もし、あなたが節約のためと言ってトイレタンクにペットボトルやレンガ、ブロックなどを入れているならすぐに取り出しましょう。トイレの水は基本的にトイレタンク貯めた水を排水することで、正しい水圧が維持できるように設計されており、その水圧によって汚物を洗い流しています。水量が減れば、それだけつまる可能性が高くなります。

もう1つは、トイレタンクの故障です。トイレタンクを開ければ見えますが、排水装置にはさまざまな器具やパッキンが使用されています。これらが劣化や腐敗により壊れると水がしっかりと流れなくなります。主な症状として、水が止まらない、ちょろちょろ流れる、タンクに水が貯まらない、タンクから水が溢れるなどが見られます。

トイレのつまりに効果的な9つの対処法！

さて、つまりの原因がわかれば、それに対応した処理を施す、つまり正しい対処法を行うことでトイレのつまりを解消することができます。ここでは、プロも実践する9つのつまり対処法について解説していきます。ぜひ、あなたに合った対処法を見つけてください。

対処法１：ラバーカップ

ラバーカップは、「スッポン」の愛称でおなじみのつまり解消の用具です。棒の先に半月状のラバーが取り付けられており、ラバーの吸引力によってつまりを解消します。

ホームセンターなどでは、1,000円以下で安価に購入することができ、使い方も簡単なので、重宝されています。

対処法２：真空式パイプクリーナー

ラバーカップと似た商品で、真空式パイプクリーナーがあります。真空式パイプクリーナーは、筒状のパイプの先に半月のラバーが取り付けられた形状で、ハンドルを引くことで高い吸引力を発揮します。ラバーカップの5倍程度の吸引力があるようです。

ホームセンターやネットでは、1,000円程度の家庭用から、１~5万円くらいする業務用の商品が販売されています。

対処法３：ワイヤーブラシ

長いワイヤーの先にブラシが取り付けられた形状をしています。ブラッシングによって、トイレのつまりを物理的に破壊することができます。ワイヤーは柔軟性に優れ、排水管の奥まで入れることができるので、排水管清掃にも役立ちます。

また、水に溶けない物をトイレに落としてしまった時など、ワイヤーの先を異物に引っ掛けて取れることもあります。代用品として、針金ハンガーを伸ばし、先をフック状にして異物を取り除く裏技もあります。

対処法４：高圧洗浄機

高い水圧の水をノズルから放出して、汚れをはじき飛ばします。トイレ専用ではなく、車や家の外壁、壁などの清掃に利用させる高圧洗浄機がそのまま利用できます。

高圧洗浄機の場合、トイレ室内からは掃除せず、家の外にある排水管側から清掃を行います。トイレの排水管清掃には、専用の長いノズルがありますので、利用しましょう。

対処法５：クエン酸(お酢)と重曹

トイレ掃除によく利用されるのがクエン酸と重曹です。酸とアルカリの化学的な力によって汚れの元を分解することができます。クエン酸と重曹は、食品として利用されるものもそのまま利用できますが、トイレ用としても売られています。簡単に使いやすいクエン酸と重曹ですが、洗浄効果はあまり高くありません。

対処法６：トイレ用洗剤

クエン酸や重曹よりも強力に汚れを分解することができます。水垢、黄ばみ、尿石、黒ずみ、カビ、食物、汚物、髪の毛のつまりなど、さまざまなつまりの原因を解消してくれます。

トイレ用洗剤には、黄ばみや尿石に強い「酸性洗剤」とカビや食物、髪の毛などに強い「塩素系洗剤および漂白剤」があります。

対処法７：ペットボトルやバケツの水

弱い汚物のつまりは水圧によって解消できる場合があります。やり方は簡単で、バケツ1杯の水や、ペットボトル(やわらかい素材のものが良い)の水を一気に便器に流すことでつまりを解消します。ただし、失敗すると便器に水が大量に残りますので注意が必要です。

対処法８：ビニール袋

この方法は、つまり解消の用具がまったくない時の緊急の対処法です。ビニール袋を手に被せ、便器内に手を突っ込みます。便器に手を密着させた後、勢い良く引くことで圧力が加わり、つまりを解消することができます。

ラバーカップや真空式パイプクリーナーを自らの手で行う要領です。当然、手を便器に入れるため、衛生的、精神的に嫌だと思いますので、どうしてもと言う時にチャレンジしてください。

対処法９：お湯

暖かめのお湯を便器に流すことで、汚れを溶かす力が上がり、つまりを解消できることがあります。お湯の温度は50~60℃程度が良いでしょう。

注意することは、熱湯をかけてはいけません。トイレは陶器で出来ているため、熱湯が便器にかかると温度差で陶器が割れる、トイレが破損する場合があります。

おすすめの解消の順番

9つの対処法について解説してきましたが、どの方法から試すのがよいでしょうか？これは、あなたの置かれている状態によって変ってきます。

時間に余裕がある時

すぐにトイレを使わなくても大丈夫な時は、簡単にできるので次のような順番で行ってはいかがでしょうか？

• お湯や水を流す
• トイレ用洗剤、またはクエン酸と重曹
• ラバーカップや真空式パイプクリーナー
• ワイヤーブラシ、高圧洗浄機

時間に余裕がない時

早くトイレのつまりを解消したい時は、次のような順番で行いましょう。

• ラバーカップや真空式パイプクリーナー
• ワイヤーブラシ
• 高圧洗浄機

お湯やクエン酸、重曹などは、つまり解消の効果が弱いので、急ぎの場合は物理的な方法でつまりを解消しましょう。

まとめ

トイレのつまりは、本当に大変です。日々、しっかりと掃除を行うことができれば、普段の生活でほとんどつまることはありませんが、なかなか難しいものです。

また、トイレは頻繁につまるものでもないので、用具自体が無いと言うご家庭もあるのではないでしょうか？ラバーカップや真空式パイプクリーナーなどは、安価に手に入りますので、すぐに使わなくても一家に一台は用意しておいても損はありません。

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