本記事では、小便器のつまりの主な原因と解消方法を詳しく解説します。

効果的な洗浄剤の選び方や使い方などもわかりやすく紹介。プロでなくても簡単に小便器のつまりを解消できます。

万が一自力で解消できなかった場合の対処法についてもお伝えしていますので、どうしても改善しない時でも安心です。

施設や会社などに設置している小便器トイレの流れが悪い時や、頻繁につまるときはぜひ参考にしてみてください。

記事内の解消方法を自分で試してなおらなくても、プロの修理業者を紹介しているので確実につまりが解消します。

小便器つまりの主な原因は尿石

小便器のつまりにはさまざまな原因がありますが、尿石が原因で起きるつまりがほとんどです。

尿石とは、尿に含まれるカルシウムイオンが炭酸や細菌などと反応してカルシウム化合物となり、小便器や排水管の内部に付着し蓄積したものです。

尿石が発生しこびりつくと排水の流れが悪くなるばかりか、ほかの汚れも尿石に付着してやがてつまりを起こします。ここでは、小便器がつまる主な原因である尿石について詳しくお伝えします。

尿石が男性用の小便器に多い理由

トイレのタイプは主に洋式の大便器、和式の便器、小便器に分類されます。いずれの便器にも尿石が発生しますが、発生率が多いのは小便器です。

その理由は用を足すスタイルにあり、男性の小便器は尿が飛び散りやすく便器の縁裏など水が流れない場所に尿が付着して尿石となります。

また、男性用の小便器は家庭でなく公共施設などに設置されます。そのため利用者が多いことも、男性の小便器に尿石が多い理由です。

尿石がこびりつくと排水が悪くなる

尿石は小便器の目皿と呼ばれるフタの裏側や排水口、排水管に付着します。水を流しただけでは取り除けないため、次第に尿石がこびりつきます。

小便器の排水管は大便器の排水管よりも細く、尿石がこびりつくと水の流れるスペースがより狭くなり排水が小量しか流れません。

排水能力よりも水や尿の量が上回ると便器内に溜まり、用を足している際に慌てることになるでしょう。

尿石に細菌が増殖しつまりが起きる

尿石が便器などにこびりついてしまうと、雑菌が付着してヌメリが発生します。ヌメリは雑菌が繁殖することで起きる現象で、悪臭を漂わす原因にもなります。

それだけでなく、陰毛やホコリなどを付着させ小便器のつまりが悪化します。尿石に付着した雑菌は簡単に除去できないため、尿石ごと取り除く必要が生じます。

基本的に尿石が発生すれば雑菌の増殖がプラスされて、小便器のつまりを起こす原因となります。酷いケースになると、便器から排水が床に溢れることもあります。

小便器がつまることで起きる問題

小便器は公共施設などの男性トイレに設置されており、多くの方が利用します。公共施設などで小便器がつまると、さまざまな二次被害が発生するケースもあります。

小便器がつまることで起きる問題とは、どのような内容なのか確認してみましょう。

排水が床にあふれて不衛生になり、トイレ全体が使用不能に陥る

小便器がつまると、排水や尿が便器からあふれる状況に陥ります。この状況は、男性なら一度は経験したことがあるでしょう。

急いで小便器の前に立ち用を足していると、みるみる便器に水と尿が溜まっていき「おいおい、これって大丈夫かぁ！」と、思わずつま先立ちしてしまいます。

途中で止めることもできす、万一床にあふれてしまうと自分だけでなく両隣にも迷惑をかける結果に。

また、便器から床に漏れるとトイレ自体が不衛生になり、利用できる便器の数も減ってしまいます。

もしも、トイレの床が水たまりになったり、複数の小便器がつまったりするとトイレ全体が使用不能に陥ります。

利用者からのクレーム対応に追われる

公共施設は多くの方が利用するため、つまりによって男子トイレが使えないと利用者は困ります。

複数のトイレがある施設なら、つまっていないトイレの使用が可能です。そうではなく、施設によってはトイレが1箇所しかないケースも多いです。

「トイレがつまって使えない」「直ぐに何とかして欲しい」などのクレームが寄せられるのは必死でしょう。

通常業務に加えて利用者からのクレーム対応に追われるのも、トイレつまりの二次被害といえます。

小便器つまりの原因となる尿石を取り除くための解消方法

尿石は小便器の目皿や排水管にこびりつきます。尿石がこびりつくと、黄色く変色しさらに悪化すると茶色に変わりるので見れば一目瞭然です。

尿石での小便器のつまりを解消するなら、プロ仕様の尿石洗浄剤の使用をおすすめします。

プロ仕様の尿石洗浄剤の種類

プロ仕様の尿石洗浄剤は、「尿石の溶解力が強い・短い時間で掃除が住む・安全性が高い」メリットがあります。

トイレつまりを起こすほどの尿石なので、効果の高い酸性の尿石洗浄剤でしっかり除去した方がよいでしょう。

プロ仕様の酸性の尿石洗浄剤を購入するなら、次のような商品がおすすめです。いずれも尿石除去に高い効果を持ち、ホームセンターや通販サイトで購入できます。

• デオライト‐L
• 高森コーキ トイレ洗浄剤
• 酸性トイレクリーナー
• トレピカワン L

ただし酸性の尿石洗浄剤は、塩素系の洗剤と一緒に使うと有毒なガスが発生するため、単独で使用しないといけません。

デオライトL（尿石除去剤）はトイレつまりに効果あり？特徴や使い方、注意点

プロ仕様の尿石洗浄剤を使用した解消手順

ここではプロ仕様の尿石洗浄剤を使用した、つまりの解消手順を紹介します。最初に次の道具を準備しましょう。

次に尿石の除去手順を紹介します。

1. 便器に溜まっている水を給水ポンプでくみ出す
2. 小便器の目皿を外して尿石洗浄剤をかけて5分～15分ほど放置
3. トイレ用ブラシで尿石をこすり落とす（目皿の掃除）
4. 小便器に尿石洗浄剤を流し込み一定時間放置（製品によって異なります）
5. その後、バケツで便器に水を流し入れる
6. バケツで少しずつ水を流して便器に溜まらなければOK

※放置時間は尿石除去剤のパッケージに沿って対応ください。
※においのきつい製品もございます。気分が悪くならないよう、十分に換気をして作業しましょう。

尿石除去剤（製品）によって、多少手順や放置時間などが異なります。

大まかな手順は上記のとおりですが、必ず製品裏のパッケージや説明書などを確認して作業を行うようにして下さい。

市販のトイレ専用洗剤での代用方法

状況によっては、直ぐに小便器のつまり解消を迫られるケースもあるでしょう。そんな時には、サンポールなどのトイレ専用洗剤で代用できます。

サンポールは次の手順で使用します。必要な道具は先の「プロ仕様の尿石洗浄剤手順」と同じです。

1. 便器に溜まっている水を給水ポンプでくみ出す
2. 小便器の目皿を外す
3. サンポールを目皿にかける
4. 排水口にサンポールを50gほど流し込む
5. 一定時間放置する（パッケージをご確認ください）
6. 目皿と便器、排水口をブラシでこする
7. バケツで水を流してつまりの解消を確認

※使用の際は塩素系の洗剤と絶対に混ぜないでください。

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プロ仕様の尿石洗浄剤と市販のトイレ洗剤との違い

市販のトイレ用洗剤の効果は限定的であり、プロ仕様の尿石洗浄剤とは結果が大きく異なります。

サンポールなどでは汚れや臭い、ヌメリの除去に効果がありますが、尿石を確実になくすことはできません。

一方でプロ仕様の尿石洗浄剤なら、業務用として頑固な尿石に特化した強い洗浄力を持っています。

従って、尿石が原因でつまっているなら、プロ仕様の尿石洗浄剤を使うようにしましょう。

つまりが解決しないなら修理業者への相談がベスト

尿石除去剤などを試してみてもなかなかつまりが取れない場合や、すぐにまたつまってしまうような場合は、水道修理業者に相談するのがベストです。

水道修理業者では素人では購入や使用がむずかしい、尿石除去剤などの使用が可能です。

より強力な洗浄剤を使用することにより、配管奥に残っている尿石などを徹底的に取り除くことができます。

これまで知らなかった小便器特有の掃除方法や、つまり防止に効果的な洗浄剤の使い方も教えてもらえるため、今後のメンテナンスが楽になるはずです。

プロの修理業者へ依頼した際の費用相場を紹介

小便器が尿石でつまった際には、プロの修理業者に依頼するのが確実です。ただ、プロに依頼するとなれば費用が気になるところでしょう。

そこでここでは、プロの修理業者にトイレのつまり修理を依頼した際の費用相場を紹介します。

薬剤を使用する場合は、通常のつまり取り作業＋薬剤の料金がかかることもあります。

見積もりなどで確認の上、費用など相談するのがおすすめです。

※業者により、上記費用に諸経費（基本料金や出張費など）が必要になります。

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